求人票の「月給25万円」と「月収30万円可能」、同じような言葉に見えて中身はまったく違います。この違いを知らずに転職すると「思っていた金額と違う」というミスマッチにつながります。

月給=毎月固定で支払われる額

月給は、基本給に加えて役職手当・住宅手当・資格手当など、毎月決まった条件を満たせば固定で支払われる手当を合計した金額です。残業の有無に関わらず、労働契約書や求人票に明記された金額が基本的に毎月支払われます。求人票の「月給〇〇円」は、この固定部分の最低保証額と考えるのが実務的です。

月収=その月に実際に振り込まれた総額

月収は、月給に残業代・深夜手当・歩合給・インセンティブなど、その月ごとに変動する金額を足した、実際の受取総額を指します。同じ会社・同じ役職でも、残業が多い月と少ない月では月収が変わります。求人票で「月収30万円可能」「月収35万円以上の実績あり」といった表現を見かけたら、それは固定給に見込み残業代や歩合を含めた「上限に近い目安額」であって、保証された金額ではない点に注意が必要です。

交通費・賞与・控除前後の扱いにも注意

月給・月収のどちらも、通勤手当(交通費実費支給分)や賞与(ボーナス)を含めない表記が一般的ですが、会社によって扱いが異なることがあります。また求人票の金額は基本的に税金・社会保険料が引かれる前の「額面」であり、実際に口座に振り込まれる「手取り」はここからさらに1〜3割ほど少なくなります。額面と手取りの違いは手取りと額面の違いで詳しく解説しています。

結局いくら手元に残るのかを確認する

求人票の月給・月収表記から実際の手取りをイメージするには、手取り計算機に額面を入力するのが早道です。時給制のアルバイト・パートから月収換算したい場合は時給・月給・年収換算も使えます。

出典: 厚生労働省 毎月勤労統計調査 用語の解説、厚生労働省 確かめよう労働条件「基本給に含めた割増賃金って何?」、厚生労働省 確かめよう労働条件「求人票や求人広告に記載された条件が、実際の条件と違った場合の対処法」