手取りと額面の違いとは?給与明細のどこを見ればいいか

求人票の「月給30万円」を見て入社したのに、初任給の振込が24万円ほどしかなくて驚いた。社会人なら一度は通る道です。この差の正体が「額面」と「手取り」の違いです。
額面=会社が払う総額、手取り=振り込まれる金額
額面(総支給額)は、基本給に残業代や各種手当を足した、会社が支払う給与の総額です。ここから社会保険料と税金が天引き(源泉徴収)され、残った金額が銀行口座に振り込まれます。これが手取り(差引支給額)です。
引かれるものは大きく4つあります。健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料(ここまでが社会保険料)、そして所得税と住民税です。40歳になると介護保険料も加わり、2026年4月分からは子ども・子育て支援金も健康保険料と一緒に引かれます。
目安は「額面×0.75〜0.85」
ざっくり覚えるなら、手取りは額面の75〜85%です。2026年分の概算では年収300万円なら約80%、年収600万円なら約78%、年収1,000万円なら約72%と、収入が上がるほど税率も上がるため手取りの割合は下がっていきます。正確な金額は手取り計算機で年収を入れれば1秒で出ます。
給与明細はここだけ見ればいい
給与明細は「支給」「控除」「差引支給額」の3ブロック構成です。支給の合計が額面、控除の合計が天引きされた社会保険料と税金、差引支給額が手取りです。毎月チェックしたいのは控除ブロックの住民税(前年の所得で決まるため6月に金額が変わる)と、残業代が支給ブロックに正しく載っているかの2点です。残業代の検算は残業代計算機でできます。
「年収」は額面で語られるのが普通
求人票の年収、転職エージェントに伝える希望年収、住宅ローンの審査年収。世の中の「年収」はすべて額面です。手取りベースで生活費を考えている人は、逆算を間違えると年収交渉で失敗します。ほしい手取りから必要な額面を出すには逆算計算機が便利です。
出典: 全国健康保険協会 令和8年度都道府県単位保険料率、日本年金機構 厚生年金保険の保険料、厚生労働省 令和8年度 雇用保険料率のご案内、国税庁 No.2260 所得税の税率、総務省 個人住民税