厚生年金はいくらもらえる?平均標準報酬額×加入年数でわかる早見表

「厚生年金って結局月いくらもらえるの」という疑問に、ねんきん定期便を見てもピンとこない人は多いはずです。正確な金額は個人の加入履歴でしか分かりませんが、大まかな目安は簡単な式で計算できます。
厚生年金は2階建て:報酬比例部分+老齢基礎年金
会社員・公務員がもらう老齢年金は、①現役時代の給与水準に応じて決まる老齢厚生年金の「報酬比例部分」と、②国民全員共通の「老齢基礎年金」の2階建てです。報酬比例部分の目安は平均標準報酬額(賞与込みでならした月給のようなもの)×1000分の5.481×加入月数で概算できます。老齢基礎年金は加入期間40年(480ヶ月)で満額となり、令和8年度の満額は月額7万608円(年額約84.7万円・昭和31年4月2日以後生まれの場合)です。40年に満たない場合は、納付月数に比例して減っていきます。
早見表:平均標準報酬額×加入年数の年金額目安
厚生年金に加入していた期間=国民年金の納付期間とみなし、老齢基礎年金も同じ年数に比例させた概算です(単位:年額・月額換算)。
| 平均標準報酬額 | 加入20年 | 加入30年 | 加入40年 |
|---|---|---|---|
| 25万円 | 約75.3万円(月6.3万円) | 約112.9万円(月9.4万円) | 約150.5万円(月12.5万円) |
| 35万円 | 約88.4万円(月7.4万円) | 約132.6万円(月11.1万円) | 約176.8万円(月14.7万円) |
| 45万円 | 約101.6万円(月8.5万円) | 約152.3万円(月12.7万円) | 約203.1万円(月16.9万円) |
厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」では、令和6年度末の厚生年金(第1号)の老齢年金の平均月額は老齢基礎年金を含めて約15万円で、この表の35万円×40年前後のラインとおおむね一致します。
実際の金額とズレる主な理由
この表はあくまで概算です。実際は①標準報酬月額が段階制の等級で決まる、②賞与も標準賞与額として同じ乗率で加算される、③1946年(昭和21年)4月1日以前生まれの人は乗率が異なる、④厚生年金に加入していない期間(学生時代の国民年金未納など)があると基礎年金が満額から減る、といった要因でズレます。正確な見込み額は日本年金機構の「ねんきんネット」またはねんきん定期便で確認するのが確実です。
老後の生活費を今のうちに考える
年金だけで生活費が足りるかどうかは、退職前後の家計の見通しと合わせて考えるとイメージが掴みやすくなります。退職後の家計タイムラインは退職シミュレータ、現役時代の手取りは手取り計算機で確認できます。
本記事は制度の概算解説です。将来の受給額は加入履歴・制度改正により変動するため、正式な見込み額は日本年金機構でご確認ください。
出典: 日本年金機構 報酬比例部分、日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額、日本年金機構 令和8年4月分からの年金額等について、日本年金機構 厚生年金保険の保険料、厚生労働省 令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況